2012年6月4日月曜日

燈を消すと又小町に成る

「燈を消すと又小町に成る、いや、其の美しい事と云つたら。」  とごくりと唾を呑み、 「へゝゝ、口で言ふやうたものではねえ。以是愛之而忘其醜。」と言ふ。  聞者不信。誰も此は信じまい。 「や、お婿さん。」 「無事か。」  などと、若いものが其處へぞろ/\出て來た。で、此の話を笑ひながら傳へると、馬鹿笑ひの高笑ひで、散々に冷かしつける。 「狐だ、狐だ。」 「此の川で垢離を取れ。」 「南無阿彌陀佛。」  と哄と囃す。  屠者向腹を立て、赫と憤つて、 「試して見ろ。」  こゝで、口あけに、最初の若いものが、其の晩、牛切の小屋へ忍ぶ。  御亭主、戸外の月あかりに、のつそりと立つて居て、 「何うだあ、」  若い衆は額を叩いて、 「偉い、」と云つて、お叩頭をして、 「違ひなし。」 「それ、何うだあ。」  と悦喜の顏色。 これからは被リンク1本の質も高めていかないと - クレジットカード情報 MTV | User Profiles | miu | Posts