狩猟頭と宦官頭は、てっきりザディッグが王の馬と女王の犬を盗んだのだ、と思ってしまった。彼らは彼を大デステルハムの会議に引き出し、笞打ちの刑、それに、シベリアで余命を暮らすよう判決を言い渡した。判決が言い渡された丁度その時、馬と犬が見つかった。裁判官達は、判決を余儀無く改める必要に迫られてしまった。しかし彼らはザディッグに、見たものを見なかったと言ったという理由で、金四百オンスを支払うよう言い渡した。彼はまず罰金を支払わなければならなかった。その後でザディッグは、大デステルハムの会議に対して、自分の抗議を申し述べる事が許された。彼は次のように話した。
「ああ、正義の星、科学の謎、真理の鏡、これら鉛ほどの重みと、鉄のような堅さと、ダイヤモンドの輝き、それに、黄金と深い関係を持っているもの達、も、御照覧あれ。私はこの神聖な会議の前で話す事を許されましたので、オロズマッドの神の御前(おんまえ)で、次の事を誓います。私は尊敬すべき女王の牝犬も、神聖な、王の中の王の馬も、全く見ていないと。次にお話する事が、私に起こった事なのです。私は小さな森の方へと散歩していました。
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